まっ昼ま王!
濡れてにアワー!

制作
テレビ朝日

放送時期

放送期間 1994/10/6〜1994/12/29
クイズコーナーは1994年12月で終了
放送時間 毎週月曜〜金曜12:00〜13:00

出演者

司会 桂三枝
長野智子

まっ昼ま王!の木曜日企画。番組自体は94年10月から半年間やってたが、濡れてにアワー!は95年に入る寸前に姿を消した。
8つの解答席で争っていた。問題は早押しで正解すると3000円と1ポイントが入った。2ポイントとるとリーチがかかりこの状態で正解すると「勝ち抜け」になり、7万円が入った。ただし、このリーチは他の人が正解するか、自分がお手つきすると2ポイントもろとも消えてしまう。勝ち抜けるとダブルアップに挑戦できる。内容は2択で、当たれば所時金が2倍、はずれたら半分に。15問やっても勝ち抜けができなければそのステージは終了。ただし、その時点でリーチの人がいれば、もう1問だけ出題。これを「泣きの1問」と呼ぶ。ステージが終わると勝ち抜け以外は全とっかえになった。(団体戦では、勝ち抜けも交替)最初は個人戦で、勝ち抜けた時0円の人がいたら、1人につき5000円が上乗せされていた(後に5人1組の団体戦になり、それは廃止された。)。個人戦の時は、勝ち抜けまたはダブルアップ成功の時点で所時金が20万円以上になっていたら「ミリオンステージ」に進めた。(団体戦の場合は所時金の一番多いチーム)ミリオンステージは、賭け金をきめて手の形をした「金満いす」にすわって挑戦する。賭け金は最低20万円で上限なし。(もしたりないと強制的に全額賭けることになる。)ミリオンステージでは1分間に10問が出題され、タイムショックの要領で答える。10問すべて正解で100万円がもらえた。5問以上9問以下では、正解数によって賭け金が増えた。9問&8問で4倍、7問&6問で3倍、5問で2倍になった。ただし、4問以下だと、賭け金は全額没収された。クイズの難易度は100万円クイズハンタークラス。ボディビルの人やヨガをやる人がポーズを決めた後、何の脈絡もなく一般常識の問題を出していたり、ヒット曲のサビを聞かせて曲名を答えさせるコーナーなどがあった。あと、観客はどの枠が優勝するかを予想し、当たった人たちにも少ないが賞金が出ていた。

番組は、「お金が欲しい人なら誰でも参加出来るクイズ番組」というキャッチフレーズだったと思います。しかし、「お金が欲しい人なら誰でも参加出来る(ということを許してしまったばっかりに大変な解答者を参加させたとんでもない)クイズ番組」と言い替えるべきでしょう。 理由は、団体戦になった11・12月のことでした。そう、「100万円までの道」です。最初の数週間は5人一組でした。あれは54分間の放送の中で、5人全員が挑戦することはどこかのステージで3問決着でないと無理だったと思います。ましては、大事な「金満席」(ミリオンステージのこと)がエースが挑戦するどころか、補欠みたいなのを座らしてしまい、100万円はおろか、折角の「賞金」もここで無くしてしまうパターンが見られました。 
 ここで、「100万円までの道はナガイんですがネェー」という実例を挙げて置きます(ルール等は前記のとおりですので省略します。)。このあと、話す最強軍団の「オカマチーム」です。彼女ら、イヤ、彼らはこの5人一組Ver.(ヴァージョン)の最初の回に出場しました。あの回は、こんな展開になりましたが。
あつこ(3回ヒット)          9,000円
日出郎(5回ヒット&勝ち抜け→半減) 94,000円→ 47,000円
クララ(3回ヒット&勝ち抜け→倍増)126,000円→252,000円
紅 水(3回ヒット)        261,000円(優勝)
ワカメ(金満席に挑戦)       250,000円BET  
   (4問正解→没収)       11,000円(……) 
 と正に、「キレイな道たどりやがって!!」みたいな結果でしたが。ちなみにその時は、最後の10問目「モンシロチョウの紋の色は何色?」コレを「白。」と答えたばっかりに、500,000円のボーナスをパーにしてしまうんですけどね。これから話すことは、「最も、絶対にあってはならない事件」が丁度6年前の今頃に起こったことを書き込みます。 

 この次の週に「私鉄沿線ママ大会」というのが行われました。
参加した私鉄は以下のとおりです(チーム名はフザけたのがあったため省略)。
@西武線    D東急田園都市線
A小田急線   E東武東上線
B東急東横線  F京成線
C相鉄線    
の、以上の7チーム(!?)でおこなわれた。オカシイと思う人がいるかも知れません。その直後、「お待ちなさーい!!」
スタジオの奥から、ドッカで聞き覚えのある声がしたのだ。それは、マサしく日出郎だった。「先週は何々ですかー!もう250,000(円も掛けてー)」という意気込み≠ナ、雪辱に燃えて「オカマ軍団」が再戦して来たのである。他に紅水、ワカメ、クララも来てるではないか。いいのか、こんなことをして。 以上の8チームで争うことになった。いや、なってしまうことに……。

 クイズが始まった。ここでの出来事。 1STAGEは日出郎がハコに座って登場した。ジャンルは『イイ男』(ほぼ、芸能問題中心でした。)。彼は、「『an・an』の読者アンケートでSEXしたくない有名人は誰?」という問題にすかさず、「桂三枝!!」などとヌカすのである。本人は「イヤ… 私は割とエッチしたい方に入ってます!」などと嘘をついた(正解はジミー大西〔今イズコ?〕でした)。彼はリーチを自ら消滅するのもあったが、5回ヒットでトップ。
 続く2STAGEはワカメがハコに座って登場した。彼は所々、ふざけたものの、人の外した問題を拾って答えていた。でも「13と14。掛ける≠ニいくつ?」でタイム・オーバーになって押していたのはカッコ悪かったけれど。 この回もまだトップであった。それでも、勝ち抜けがないため、21,000円と少なめだった。前半はまだ見れる$レ戦だった。とまあ、ココまではよかったのである…。

余談ですが、2STAGE「ボディビルクイズ」に登場していたボディービルダー小沼敏雄(Mr.日本)は御元気でしょうか(マッスル北村が不幸≠ネことになってしまうくらいですから)。


 3STAGEはクララがハコに座って登場した。ところが、それより目立つ人が現れたのである。少々説明を、要しますが、あの番組では解答席のネームプレートに賞金の使い道≠熄曹ゥれていたと思う。 これは出題者の長野智子がいち早く発見したものであるが、「見てくださいよ。Aの解答者。『欲しいものはすべて持っているので貯金!!=xですって。モゥー、カマしますよねー。」 本当にそう書いてあったのです。突如、スタジオは、ブーイングの嵐だったのは言うまでもなかった。何を勘違いしたのか。 このステージは音楽の問題であった。案の定、彼女がワガモノガオでボタンを叩きまくった。三枝師匠も「迫力のある、答え方≠ナすねー、小田急線でも色んな人がいるんですけども。」でフォローするのも必死だった。 この迫力に押されてしまったのか、クララは可愛そうにたった1問しか答えられず、このステージの15問はおわりに近づいた。コレを制しそうなのは、何と先ほどのカンチガイヲンナ≠ナある。終盤の14問目と15問目を無神経、かつ悠長な表情で2度目のリーチをかけた。イヤ、かけられてしまった。

 さて15問目終了時点でリーチをかけている人がいたら、「泣きの一問」が出題される。これは、8人全員に解答権もあるし、誰かに拾われてオワリだと思ったのだ。その時の問題。「Q.これは曲名ではありません。アメリカ全部で何州!?」そして、大変なことが起こったのだ。「72!」「38!」「45!」「52!」「46!」「51!」「48!」
こうして、他の解答者が解答権をなくしてしまうのだ(クララは「51!」と答えて終わってしまった。)。しかも三枝師匠、「大体、解かりましたね!?49よりは上で52よりは下だったですね。」と「オイオイ、そりゃないだろ!!」というアシスト≠したのである。「さあ、どうぞ!!」と言った直後、ホンの僅か、ホンの僅かだけれども、淡く期待していたことが起こったのだ。「51!!」ヴゥーー!!(誤答によるブザー)ヴゥーー!!(全員アウトによるブザー)と、ブザーが鳴ってしまったのだ!長野(>o<)「ナンデ!?」 当然、このステージも勝ち抜けは無かった。けれども、先ほどのカンチガイヲンナ≠ェいたAが立場が逆転したのである。


 気の毒なことに、クララが1問しか答えられなかったため、4STAGE登場の紅水がどこまで出来るのか、不安が募った。その上、選ばれたジャンルが『私鉄沿線』だったから…(又、この問題が「カルトQ」みたいな問題だ)。
 紅水は必死になって喰らいついてリーチもかけた。しかし、このリーチも先程のAの解答者に消されてしまうのである。やはりだ。このステージも、15問出題されてしまったのだ。今度は@がリーチをかけてしまう。「泣きの一問」が出題された。
「Q.アメリカ、アルファベット3文字で(何と言う)!?」
また、大変なことがおこってしまった。それは他の人が押しているのに司会者の呼ばれている番号を聞かないで@の人が、「Y.M.C.!」と答え、判定がブザーを鳴らしてしまうアクシデントが発生したのである。三枝師匠が、「この問題は今押した人に答えてもらいます。」とフォローをして、事なきを向かえた。
(予断ですが、このアクシデントの最中に紅水がボタンを押していたがコレはみとめらてなかった。ミットモナイたらありゃしない…)そして、結果は下記の通り。
 @西武線  24,000円  D田園都市線27,000円
 A小田急線 36,000円  E東武東上線 6,000円
 B東急東横線12,000円  F京成線  24,000円
 C相鉄線  12,000円  Gオカマ  33,000円
「優勝、『金満席』へこれから行くのはA番でーす!!」
などという三枝師匠の声。この回は4ステージとも、勝ち抜けはなく、「オカマチーム」はAのチームに1問差で敗れるし、全然面白くもなかった。
 そして、10問全問正解すれば100万円の『金満席』に挑戦する。
ここにあげる25問が、その時、出題された問題です(1994/11/10放送当時)。
最終ステージ ジャンル『私鉄沿線』
Q1今日、出場の7つの私鉄、一番終電が遅いのは何線?
Q2「城南電気」。宮地年雄社長が25年前に創った一号店があるのは何線沿線?
Q3東横線の終点「桜木町(駅)」、駅前にある日本一の高層ビルは?
Q4HANDSといえば東急、HALCと言えば小田急、ではJOINUSといえ  ば?
Q5これからお聞かせする歌のタイトルを当ててください。
  (野口五郎の1975年のヒット曲)
Q6東急東横線、東横のれん街で行列が出来るシュークリームと言えば銀の
  何=H
Q7都内一、売り場面積が大きいデパートと言えば?
Q8西武はレッドアロー、東武はスペーシア、では小田急は?
Q9雅子様も御使いになった千束駅=B何線の駅?
Q10西武線にまつわる歌をお聞き下さい。(♪志村けん「東村山音頭」)
  ♪「東村や〜ま〜 庭先ゃ」
  さて、庭先は何?
Q11こちらも私鉄沿線に関する歌のタイトルを当ててください。
  (西島美恵子の1988年のヒット曲)
Q12私鉄沿線、シモキタ≠ヘ下北沢、ではニコタマ≠ヘ?
Q13紅葉のメッカ、日光≠ノ行く私鉄と言えば?
Q14京成スカイライナー、上野から成田空港まで何分?
Q15西武池袋線=B「としまえん」に行く時、降りる駅はどこ?

ミリオンステージ 『金満席』 
Q1「速さ」×「時間」=?
Q2ボウリングのパーフェクト、ストライクの数はいくつ?
Q3日光東照宮の三匹猿、真ん中は何猿?
Q4LEFT≠ニRIGHT=A英和辞典に先に出てくるのは?
Q5赤と青、混ぜと何色?
Q6三人四脚′汲ム目はいくつ?
Q7ビジネスマン サラリーマン 和製英語はどっち?
Q8百人一首の札≠ヘ一揃い、何枚?
Q9相撲の階級、一番下は?
Q10いろはにほへと… 10番目は何?

[解答]
最終ステージ ジャンル『私鉄沿線』
A1小田急線(0:52 各駅向ヶ丘遊園行)
A2小田急線(祖師ヶ谷大蔵にある)
A3ランドマークタワー
A4相鉄JOINUS(JR横浜駅にあるが横浜JOINUSとは言わない)
A5「私鉄沿線」
A6銀のぶどう(姉妹店として「ぶどうの樹」もある)
A7東武百貨店池袋本店
A8ロマンスカー
A9東急目蒲線
A10多摩郷
A11「(東急)池上線」
A12二子多摩川園(田園都市線)
A13東武線or東武日光線
A1460分
A15豊島園駅(現在、大江戸線でも、「豊島園駅」で下車すると行ける)

ミリオンステージ 『金満席』
A1距離
A212回
A3聞か猿
A4LEFT
A5紫色
A6二つ
A7サラリーマン
A8200枚
A9序の口
A10ぬ(いろはにほへとちりぬ…) 
以上です。

 紅水「すいません…。やっぱりダメでした…。」
申し訳なさそうに詫びる彼女。
三枝「2位まで行ったんですよ」
その後、
三枝「でも、33000円てことは、この(8チーム)中≠ナ一番沢山持って帰れるんです!」
スタジオは歓声と拍手の嵐だった。それは、何故か。

 最後に挑戦した婦人は、実は妊婦≠セったんです。それでそんな身重≠フ人が挑戦したのだから、クイズに集中できる筈がありません。割合、簡単な問題だらけだったのに、緊張したのでしょうか。選択問題は答えない、ヒドイのが、Q8の百人一首の札の数で「え!?72枚!?」と答える始末(三枝が「百人一首が何で72枚…」)。

 結果…

三枝「ア゛ーーーーーーー!!
   と、言う事は1問(しか)正解(出来ません)でした。
   4問(正解)までは全額没収≠ニなりますので賞金は、こうなりまし     た。御覧下さーい…」
その瞬間、金満席の後ろの電光表示板には0≠フ一数字が…。スタジオは割れんばかりの歓声、拍手。日出郎が前にシャシャリ出て、先程の恨みを晴らすかの如く、
「ザマーミロー!!イイ気味だわ!!」と馬鹿にされる始末。
更に「今週のトップ」に繰り上がって、彼は、
「ミリオンステージ、やらなくって良かったです!!」と、言われる始末。

以上、コレにて「史上最凶≠フ私鉄沿線ママ大会」は、幕を下ろすわけだが。

 考えて見て下さい。今回は「私鉄沿線ママ大会」だったんです。ある種の不安がつきまといました。
この低レベル≠司会者が「接戦は接戦でした」などというのはおかしくないでしょうか。
また、優勝(だった)チームは「偽物のヲンナ」においしいところを持ってかれて情けないと思わなかったでしょうか。
更に、エンディングの「欲しいものはね…」と言う司会者からのインタビューに、まだ性懲りもなく、
「何でも持ってますんで!!」
と司会者に口答え≠ネんぞして、恥ずかしくなかったのでしょうか。
また、これが「昼間に放送する内容の物」なのでしょうか…

「もっと、前向きに何事も見つめ直して欲しい」 そういう回でした…

追 伸
先程の返答に桂三枝と長野智子のコメント。
長野(>_<)「最後まで可愛く≠ネいですね…」
三枝(ーー;)「(そう)言いながら、あの押し様≠ヘホンットに可愛げがなかったで     すネー、クゥー!カネホシィー!!!」

     本当にキレてしまったそうです…

調査研究員:しゃみ・ぺけぺん S・N