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■■キャンプに行こう 自由学舎主宰 下田秀明
そして、キャンプ生活でとても大切だと思うことは、自由な時間がいっぱいあること。極端に言えば、予定は無ければ無いほど良い。自由な有り余る時間をなかなか見つけられない都会での生活からは、うらやましいような状態です。今回も予定は、池の平湿原を歩くことと湯の丸山頂上に登ること、この2つ。どちらも2時間〜3時間の行程です。明け方から晴れたとき、今日は山登りと決め、山頂での雄大な景色を堪能し、午前中にはキャンプ地に戻って来ます。お昼を食べたら午後は完全自由な時間。子どもたちは遊びを見つけるのが実に上手い。昆虫の好きな子、花を愛でる子、キノコに興味のある子、・・・大自然は彼らにとって好奇心の宝庫です。デジカメを持って朝早くから起き出して、湿原に集まってくる昆虫やきれいな花々をカメラに収めている子もいました。300枚くらいは撮ったという。僕も一緒にたくさん撮りました。 もう一つ大切なことは食べること。用意する時間や手間もそんなにかからず、でもおいしいものを食べたい。そんなとき野外では炭火焼がオススメ。肉や魚だけでなく近辺で採れた新鮮な高原野菜をたんまりと焼いて食べる。今回、ディップソースにバーニャ・カウダ(ニンニク、アンチョビ、オリーブオイル、・・・)を用意したので、野菜が飛ぶように売れました。子どもたちは自分で野菜を焼いて食べる、食べる。ゴーヤを3日間で5本も(自分で買ってきて)焼いて食べた子もいました。これだけ野菜を食べている姿を見たら、お母さんたちも喜ぶだろうなあ・・・としみじみ感じました。基本的には、毎食炭火焼き。朝は豆を挽いて、ホカホカのおいしいコーヒー、炭火焼のパン、昨夜残りのシチューやスープ、昼はやきそばなど鉄板使っての料理、夜は現地調達のさまざまな食材BBQ。炭で焼く料理は実に簡単でおいしい。ほんとうのところ、そして出来ることなら、家でも毎日やっていたい料理です。 キャンプでは、気をつけないといけないことも沢山あります。以前虫にやられた女の子の作文を紹介します。 3泊4日の山での生活は、子ども達にとっていろいろなことで大きな実体験となりました。大自然の中で遊び、食べ、眠り、生活したことで、地球そのものからのピュアな刺激をたくさん受けました。もちろんそれは大人たちにとっても同じこと。普段あまり使ってはいないだろう脳みその各部分をくまなく動かしたような、そんなリフレッシュな感覚です。さあ、みなさん、キャンプに行きましょう。地べたに寝転んで地球を感じましょう。
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