ダンスセラピー基礎トレーニングコース開設のお知らせ

青山でのWSはおかげさまでまる10年になります。
ここ数年は「ダンスセラピー」という言葉も広まってきたようで、
いろいろな方からお問合せをいただくようになりました。
けれどもまだ言葉やイメージだけが独り歩きをしていて
内容や内情についてはまだまだ一般的には認知されていないものでもあり、
どのように何を勉強したらいいのか、ということでお悩みの方も多いかと思います。
一口にダンスセラピーと言ってもその適用分野は広く、
実施する対象によって、考え方によって、内容にも違いがあるかと思います。
現場でのセッション経験からでしか分からないことが沢山ありますし、
それを教える側もまだまだ少ないという現状があります。

そのような状況を踏まえて
はなはだ僭越ではありますが
今年度5月より
ダンスセラピー(以下DT)のファシリテーターを目指す方への
基礎トレーニングコースを開設することに致しました。


原キョウコは演劇を学び、俳優として活動の後、
コンテンポラリーダンス、インプロビゼーション(即興)ダンス、
舞踏を中心に学び、舞台活動をしてきました。
その後、演劇・ダンスで学んできた技法を広い分野で役立てるべく
一般成人を対象としたセッションに加え
精神科入院やデイケア利用の患者さん、
殊にPTSD、人格障害圏、依存症、虐待、DVなどの
非精神病圏の患者さんとの関わりを長く持ってきました。

セッションを行ううえでの基礎的な知識・技法、
ファシリテーターとしてのトレーニングに加え
現場での実地経験から引出された具体的な方法や
対象によっての留意点、禁忌等
実践に即した智恵や注意点などを盛り込みます。
これからこの道を目指す方には
ぜひ受講していただければと思います。
参考文献や通常のWS参加だけでは学べない、
現在の日本の社会状況の中で
実際の臨床現場を反映した内容を予定しています。
(ダンスセラピーを行ううえで
臨床心理、精神医学、生理学等の知識は必須ですが
あまりに範囲が広く、このコースではカバーしきれませんので
研究所や大学等の専門機関での勉強は各自別に考慮して下さい)

ダンスセラピーにはいろいろな流派や方法、技術がありますが、
まだまだ固まったものにはなっていないと認識しています。
対象を目の前にして、
どんな関わり方ができるのか
どう関わることがその場でベストなのか
どんな方法が適しているのか
臨床では治療者としてどういう姿勢であるべきか
日本におけるダンスセラピーは
実践から引出された理論が討議され、
これから構築されていく過程であり、
だからこそ体当たりで学ぶことができる時期とも言えます。
困難も多いですが可能性もある分野です。

ゼミナールのように、
参加者の皆さんといろいろな試みや討議、
研鑽を重ねていきたいと思っています。
また、現在一人でセッションを行っている方も
ケーススタディや切磋琢磨できる場として
参加していただければと思います。
熱意のある方の参加をお待ちしています。
ともに学んで参りましょう。

◆対象:年齢・性別・職種は問いません
病院、施設、事業、学校等への導入を考えたい方
一般対象のWSのファシリテーターを目指す方
精神科や精神障碍者施設等でセッション行いたいと思っている方
病識や病気の方への対応を勉強したい方
現在グループ及び個人セッションを行っている方

※現在精神科で治療中の方は受講できません。

◆定員12名:先着順にて締め切りますのでお申込はお早めに。
(12回を通してのクローズド・グループ形式で行います)

◆内容:実技と講義。
参考文献、詳細等は参加申込者にメールにてお知らせします。

◆場所・時間:各回とも日曜 14:00〜17:00
・青山道場:港区北青山(地下鉄銀座線「外苑前」駅下車 徒歩5分)
・ブレス・ルーム:世田谷区中町(東急大井町線「上野毛」駅下車 徒歩5分)

◆スケジュール:最新の日程はこちら

◆料金:全12回 80.000円 (講義資料含む)
(2回分割も可ですのでご相談下さい)
(お申込いただいた後に振込先を記載したお申込確認書をお送りします)
お振り込み後のキャンセルはできませんのでご了承下さい。

◆申込書:
コピー&貼り付け====

◆基礎トレーニングコースお申込書

お名前:
年齢:
ご職業・ご所属:
ダンス経験の有無(経験者はダンスの種類・経験年数):
参加希望の理由(できるだけ詳しく):
tel:
fax:
住所:
E-mail:

コピーend======

【原キョウコ プロフィール】
和光大学人文学部卒業。
俳優としての活動の後、ジャズ・ダンス、タップ・ダンスなどを経て白桃房ワークショップにて舞踏を、岩下徹ワークショップにて即興を、霧野カナタにコンテンポラリーを学ぶ。GUNZ、nest等でダンスパフォーマーとしての活動のほか、97年より「原キョウコダンスセラピーワークショップ」を主催。

臨床でのダンスセラピーセッションは
96〜'98年 東海大学病院、(開放病棟入院の方) 
97〜98年 医療法人青渓会駒木野病院(アルコールリハビリ病棟入院の方)
98〜03年 北青山診療所(カウンセリングを含む個人セッション)
00年〜05年 めだかメンタルクリニック(デイケア)
においてグループ及び個人セッションを行う。

その他、社会福祉法人慈恵会 相模原療育園/日本臨床音楽協会/千代田区社会福祉
協議会/日本アダルトチルドレン協会/日本劇作家協会/劇団指輪ホテル/世田谷区
立船橋小学校家庭教育学級/ホテルオークラレディースサークル/川崎市立小学校障
害児教育研究会/東海大学芸術研究所/東京精神病院協会CP研修会/医療法人青峰会
くじら病院/表現アートセラピー研究所/社会教育総合研究所等の講師・スーパーバイザーなど、多岐にわたるフィールドにおいて、のべ1万人以上にわたる数多くのワークショップ、講義実績をもつ。
めだかメンタルクリニックでは スタッフ研修。
社会教育総合研究所では 介護ヘルパー講座にて「セルフケアとコミュニケーション」を担当。ケアに関わる人材育成、バーンアウト防止にも力を注ぐ。
日本芸術療法学会会員、日本集団精神療法学会会員、日本ダンスセラピー協会会員。

◆その他
・このコースを受講することにより仕事先の斡旋をするものではありません。
・お問合せ、質問などありましたらメールにてどうぞ。
 その際にはご職業とお名前を明記して下さい。