　先ごろの米プロゴルフツア－で丸ちゃんが優勝した。83年の青木功以来18年ぶりの快挙だ。お祝いも兼ねての似顔絵登場である。彼の愛らしい顔はデフォルメしやすく、似顔絵を描きやすい。この似顔絵の描きやすさは“似顔絵キーワード（感覚的にとらえた特徴を言葉にしたもの）の数”で測れる。丸ちゃんの顔には①短い逆五角形の顔②まっすぐな眉③笑いじわ付きのポッチリ目④丸い鼻⑤出っ張った頬⑥しゃくれ気味のあご⑦受け口⑧笑うとき食いしばった白い歯　というようにたくさんの“似顔絵キーワード”がある。これらをひとつずつ絵に再変換すれば自然と似顔絵が完成する。犯人捜査の似顔絵がこの手法だ。ところが端正な顔や幼い顔など似顔絵を描きづらい顔は“似顔絵キーワード”が無い。例えば吉永小百合さんは“美人”という以外キーワードが見つからないのだ。もしもこのふたりが警察から指名手配を受けたとしたら丸ちゃんはスピード逮捕され、小百合さんは犯人像が絞れず迷宮入りするのだろう。