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島田 紳助 
9月29日
 シルエットクイズに紳助さんがゲストで出たら第1ヒントでは誰も答えられないが、第2ヒントの横向き姿では全員が瞬時にボタンを押すだろう。それぐらいあの顔面の三日月カーブは強烈だ。だから似顔絵は横顔で描きたくなる。正面で描くと似てこないのではないかという不安もある。以前片岡鶴太郎さんのページで、「滑り台みたいになっている“額(おでこ)”はどうしても真正面から描くことができない」と説明したことがある。三日月カーブもそれと同じように正面から描くのは難しいように思えるが、実は、前に出ている額とかしゃくれ気味の顎(あご)とかは正面からの表現が可能だ。このイラストでは目と口を極端に中央部に寄せ、額と顎の部分をうんと大きくし、遠近感で額と顎が前方に出ているように見せた。さらに下唇にあたる部分を上方に湾曲させることで顎のしゃくれ具合を強調した。
 左のイラストは1981年の年賀状である。漫才ブームのこの年はツッパリ漫才の紳助を描いた。このころは週刊朝日に投稿もしておらず、年に一度、年賀状だけが似顔絵を描くチャンスだったのでへたくそだった。50枚ほど手書きで描くのだが、一枚ごと練習しているようなものなので後のほうが出来映えが良く、たいてい最後に描いたものを重要な人に出した。
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